「オレオレ詐欺」や「架空請求詐欺」といった特殊詐欺被害は、注意喚起してもなかなか被害がなくなりません。

特殊詐欺とは?

特殊詐欺とは、面識のない不特定多数の者に対し、電話その他の通信手段を用いて、対面することなく被害者をだまし、不正に入手した架空または他人名義の預貯金口座への振り込みなどの方法により、被害者に現金などを交付させたりする詐欺です。
特殊詐欺には振り込め詐欺をはじめ、いろいろな種類があります。以下に特殊詐欺の種類について紹介します。

年々、特殊詐欺は巧妙化が増し、より悪質なものになっています。

なんと、2018年の特殊詐欺の年間被害額約356億円にもなります。

この特殊詐欺について、2019年5月24日放送の「じっくり聞いタロウ〜スター近況(秘)報告〜」で取り上げられていました。

番組内で取り上げられたのは、「キャッシュすり替え詐欺」という詐欺についてです。

解説されていたのは、犯罪ジャーナリストの中島正純さんです。

とても、興味深い内容だったので、番組内で紹介された特殊詐欺の手口や、対策などをまとめてみました。

キャッシュカードすり替え詐欺の手口


番組内で解説されていた「キャッシュカードすり替え詐欺」の手口を紹介します。

実際にこのような場面になったら、詐欺を疑えるようにしておきたいところですね。

銀行業者の者と名乗る人物からの電話

ある日、高齢の女性のもとに「銀行業界の者」と名乗る人物から電話が掛かってきました。

女性が電話の相手から話を聞くと、

「今、百貨店から通報があって、あなたのクレジットカードが不正利用されるところでした」

「もしかしたら、あなたの個人情報が流出しているかもしれません」

とのこと。

続けて、

「早急にキャッシュカード・口座を全部止めた方がいいですよ」

「いま、あなたどこの銀行の口座を持っていますか?」

と聞かれます。

女性は、もちろん突然の出来事に動転しています。

そして疑うことなく、

「○○銀行です」

と答えてしまうわけです。

そうなると、犯人からすればこっちのものです。

「わかりました。そしたら○○銀行の職員を今から家に向かわせます」

「その銀行の職員の指示に従ってください」

と言い、女性宅へ向かうわけです。

銀行職員を名乗る人物が自宅を訪れる

しばらくすると、女性の家に「○○銀行の職員」を名乗る人物が訪れます。

その人物は、

「早急にキャッシュカードを止めてしまいましょう」

「今すぐお金を根こそぎ取られるかもしれません」

と、話します。

そんなことを言われると、当然不安になりますよね。

自称銀行員は、ターゲットの女性の不安を煽ると、用意しておいた書類に記入するように指示します。

その書類は、公式のものに見えるよう巧妙に偽造されたもので、名前、口座番号、暗証番号などを書く欄があります。

書類に記入をさせると、次は封筒を差し出します。

「キャッシュカードをこの封筒の中に入れておいてください」

そして、目の前でキャッシュカードを封筒の中入れさせて、そこで封をします。

「絶対に使わないようにするために、ここに封印をしたいんです」

「印鑑を取ってきてくれますか?」

と、女性に指示します。

そこで、女性が印鑑を取りに行った隙に、用意しておいた別の封筒とすり替えるのです。

その別の封筒は、先ほどキャッシュカードを入れさせた封筒と同じもので、中にはキャッシュカードと同じ大きさのプラスチックを入れておくという巧妙なものです。

そして、女性が印鑑を持って戻ってくると、

「新しいカードが出来たら、また送りますので絶対に開けないでくださいよ」

と、伝えます。

こうして、入手したキャッシュカードと暗証番号で口座の金を奪うのです。

しかも、被害者は封筒の中にカードがあると信じているため、お金を取られたことに気づきません。

そのため、発覚が遅れてしまうのです。


■注意

もし、上記のようなことがあった場合は、詐欺だと思っていいでしょう。

カードを処分(破棄)する場合は、出来るだけハサミでカードを細かく切って、分けて捨てます。

銀行員がカードを取りに来るということは絶対にありません。

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特殊詐欺の被害に遭わないための対策


自分はもちろんのこと、家族を特殊詐欺の被害に遭わせないためには、どのような対策をとればいいのでしょうか?

特殊詐欺に遭わないためには、具体的に以下のような対策が考えられます。

  • 電話に出ない
  • 家族内で決め事・約束事を作る
  • 電話番号を表示させる設定にする

それでは、ひとつずつ解説していきます。

電話に出ない

基本的に、オレオレ詐欺、いわゆる特殊詐欺、アポ電強盗といった犯罪は、すべて電話から始まっています

100%です。

ですので、極端なことを言えば、電話がなければこのような犯罪は1件も起きません

しかし、電話をなくすことはできませんよね。

では、どうすればいいでしょうか?

それは、電話に出ないことです。

判断に自信のないご高齢の方は、必ず留守電にしておくことをお勧めします。

もし、相手が身内だったり、本当に大切な用事がある場合は、おそらく留守電にメッセージを残すでしょう。

なので、留守番電話の内容を聞いてから、掛け直すようにすればいいのです。

家族内で決め事・約束事を作る

家族内で決め事・約束事を決めておくのも、対策のひとつですね。

具体的には、

「電話で知らない相手とお金の話になったら、詐欺だと思って電話を切る」

「少しでもおかしな電話があったら、家族に知らせる」

「知らない人が来た場合は、家に招き入れる前に家族に相談する」

といったことです。

このような決め事をしておくことによって、独自の判断で対応してしますことを防ぐことができます。

電話番号を表示させる設定にする

専用の電話機に、電話相手の電話番号を表示させる「ナンバーディスプレイ」というサービスがあります。

ちなみに、同番組に出演しているネプチューンの名倉潤さんのご実家では、掛かってくる電話番号が表示されるように設定しているそうです。

「知らない番号から掛かってきた場合は、電話に出ない」

という対策も、以上に有効だと思います。