あなたは『秋田犬』をなんと読みますか?
私は、「あきたけん」と読んでいました。
この『秋田犬』といえば、
先日、ロシア出身の平昌冬季五輪フィギュアスケート女子の金メダリストのアリーナ・ザギトワ選手への日本から秋田犬が贈呈されましたね。
その様子がテレビでも報道されていました。
その際、テレビの報道番組では、『秋田犬』を「あきたいぬ」と呼んでいました。
正直、私は『秋田犬』は「あきたけん」だと思っていたので、「あきたいぬ」という言葉の響きになかなかの違和感を感じました。
そういえば、他にも読み方がありますね。
- 『柴犬』を「しばいぬ」「しばけん」
- 『松坂牛』を「まつざかうし」「まつざかぎゅう」
うーむ。。
というわけで、今回は『秋田犬』の読み方について少しだけ調べてみました!
秋田では昔から「あきたいぬ」と呼ばれていた
NHK放送文化研究所サイト内に、今回の疑問に近しい質問及び回答・解説が掲載されていたので紹介させていただきます。
「秋田犬」は地元では伝統的に「アキタイヌ」と呼ばれ、「秋田犬保存会」(大館市)も「アキタイヌ・ホゾンカイ」です。しかし、NHKが平成2年(1990年)2月に首都圏在住の16歳以上の男女を対象に行った調査では、「秋田犬」を「アキタケン」と読むと答えた人は全体の95%もいました。このため、放送では、従来の「アキタイヌ」という読みに加えて「アキタケン」と読んでもよいことにしました。
引用元: NHK放送文化研究会
つまり『秋田犬』は、地元である秋田では、昔から「あきたいぬ」と呼ばれていた。
しかし、首都圏で行った調査の結果、大多数の人が『秋田犬』を「あきたけん」と読んでいることがわかった。
よって、『秋田犬』を「あきたけん」と呼んでもいいということになったということですね。
なるほど~。
これを読んで、「的を射る」と「的を得る」を連想したのは私だけでしょうか?
NHKはこう読む
上記の解説に続いて、『犬』の放送内での読み方についても説明されています。
このように、伝統的な呼称と一般の慣用や定着度を考慮したうえで、放送では以下のように読むことにしています。
「○○イヌ」と読むもの しば犬 [×柴犬]
「○○ケン」と読むもの 甲斐犬、紀州犬、北海道犬、カラフト犬
両方の読みをするもの
秋田犬 (1)アキタイヌ (2)アキタケン
土佐犬 (1)トサイヌ (2)トサケン引用元: NHK放送文化研究会
ト、トサイヌ!?
個人的には、これも馴染みがなかったですね。
まぁ、簡単にいうとNHKでは、
『秋田犬』と『土佐犬』は、「けん」と「いぬ」のどちらも呼びうる!
ということですね。
「あきたけん」と「あきたいぬ」を漢字変換してみた結果
プチ検証のコーナーということで、
パソコン上で、「あきたけん」と「あきたけん」と入力して漢字変換してみました。
その結果、それぞれの表示された漢字変換のリストは以下の通りです。
あくまでも、私の使用しているパソコンでの結果なので、使用するツールによっては結果が異なるかもしれません。
あきたけん
「あきたけん」と入力して漢字変換した結果です。
意外なことに、表示された変換リストに『秋田犬』と表示されないんですね。
私のパソコンでは、「あきたけん」から『秋田犬』にスムーズに漢字変換することができないということです。
あきたいぬ
「あきたいぬ」と入力して漢字変換した結果です。
こちらは、漢字変換したら一番最初に『秋田犬』と変換されました。
まとめ
ということ、『秋田犬』の読み方についてでした。
ふと疑問に思っただけなのでそんなに深くは調べていませんが、いかがだったでしょうか?
とりあえず、「あきたけん」でも「あきたいぬ」でも、どちらの読み方も間違いではないという結論でいいのかなと。
でも、『秋田犬』の地元である秋田県では、昔から「あきたいぬ」と呼ばれていましたよ。
ということと、
1927年に設立された「秋田犬保存会」は「あきたいぬほぞんかい」と読みますよ。
ということは頭に入れておいても損はないでしょう。
あと、個人的には、「あきたけん」で漢字変換しても『秋田犬』と変換されず、変換リストにすら『秋田犬』が表示されないというのは少し驚きました。
うーむ。。