交通事故のない安全な社会が非常に望ましいですが、残念ながら交通事故は日本のどこかで毎日のように起きています。
それは、決して他人事ではありません。
では、もしも自分が交通事故を起こしてしまったら、どのような行動をして対処すればいいのでしょうか?
何となくわかっていても、いざとなるとパニックになってしまい、どうすればいいのかわからなくなるかもしれません。
なので、交通事故を起こしてしまったときの対処方法は、しっかりと頭に入れておきたいですね。
事故後の行動一つで、事故の続発を防ぐことができたり、救える命もあるかもしれません。
この記事では、運転中に交通事故を起こしてしまったときの対処方法を解説しています。
この記事の参考文献
この記事では、全日本交通安全協会が編集・発行した「わかる 身につく 交通教本 保存版 令和元年12月」を参考文献にしております。
この冊子は、免許更新の際に教本として配られたものなので、非常に信頼性の高い情報となっております。
令和元年12月のものなので、内容もかなり新しいものですね。
交通事故を起こした運転者の対応や義務
交通事故が起きたときは、運転者や乗務員は次のような措置をとらなければなりません。
- 車を安全な場所へ停車させる
- 負傷者がいる場合は応急処置を行う
- 事故の詳細を警察官に報告する
それでは、順番に説明していきます。
車を安全な場所へ停車させる
事故を起こしてしまったら、車を安全な場所へ停車させる必要があります。
以下、「わかる 身につく 交通教本 保存版 令和元年12月」からの引用です。
事故の続発を防ぐため、他の交通の妨げにならないような安全な場所(路肩、空き地など)に車を止めエンジンを切る。
例えば、道の真ん中に車を停車してしまうと、さらなる事故に繋がりかねません。
冷静なこころを持ち、車を適切な場所へ停車しましょう。
負傷者がいる場合は応急処置を行う
もしも負傷者がいる場合は119番通報をして、救急用が到着するまで可能な限り応急処置を行う必要があります。
以下、「わかる 身につく 交通教本 保存版 令和元年12月」からの引用です。
負傷者がいる場合は、医師、救急車などが到着するまでの間、ガーゼや清潔なハンカチなどで止血するなど、可能な応急救護処置を行う。この場合、むやみに負傷者を動かさない(特に頭部に傷を受けているときは動かさない。)ようにする。ただし、後続事故のおそれがある場合は、早く負傷者を救出して安全な場所に移動させる。
事故の詳細を警察官に報告する
事故を起こしてしまったら、必ず110番通報して警察官に事故の詳細を報告する必要があります。
以下、「わかる 身につく 交通教本 保存版 令和元年12月」からの引用です。
事故が発生した場所、負傷者数や不詳の程度、物の損壊の程度、事故にあった車の積載物などを警察官に報告し、指示を受ける。なお、緊急自動車、けが人や病人を運搬中の車や、乗合バスなどの運転手は、業務のために引き続きその車を運転する必要があるときは、他の乗務員に負傷者の救護や警察官への報告などの必要な措置を行わせて、運転を続けることができる。
医師の診断を受ける
軽いけがでも、必ず警察官に届け、外相がなくても頭部などに強い衝撃を受けたときは、医師の診断を受けましょう。後になって後遺症が起きて困ることがあります。
事故直後は興奮状態のため痛みを感じにくくなっている場合もあります。
たとえ自覚症状が全くなく、身体の異常を感じなかったとしても必ず病院で受診しましょう。
身体に大きな損傷を負っている可能性も考えられます。
交通事故の現場に居合わせた場合はどうすればいいの?
自分が事故の当事者ではなく、交通事故の現場に居合わせた場合はどうすればいいのでしょうか。
事故に居合わせた(目撃した)場合、以下の3つの行動が望ましいです。
- 負傷者の救護、事故車両の移動などに協力する
- ひき逃げの場合は車のナンバーなどを記録して110番通報
- 事故現場では火を使わない
それでは、順番に説明していきます。
負傷者の救護、事故車両の移動などに協力する
交通事故の現場に居合わせた人は、負傷者の救護、事故車両の移動などについて進んで協力しましょう。
ひき逃げの場合は車のナンバーなどを記録して110番通報
ひき逃げを見かけたときは、負傷者の救護するとともに、その車のナンバー、車種。色など車の特徴を110番通報などで警察官に届け出ましょう。
事故現場では火器を使わない
事故現場には、ガソリンが流れたり、積荷に危険物があったりするので、たばこを吸ったり、マッチを捨てたりしないようにしましょう。
交通事故についての相談
各都道府県の交通安全活動推進センターは、交通事故についての相談に応じていますので、利用しましょう。
協会名
|
電話番号
|
---|---|
北海道
|
(011) 737-8700
|
青森
|
(017) 782-5012
|
岩手
|
(019) 652-4597
|
宮城
|
(022) 223-1130
|
秋田
|
(018) 896-5045
|
山形
|
(023) 655-5320
(023) 655-6360 |
福島
|
(024) 591-5038
|
東京
|
(03) 3592-1234
|
茨城
|
(029) 247-3355
|
栃木
|
(028) 622-8483
|
群馬
|
(027) 252-0251
|
埼玉
|
(048) 824-3050
|
千葉
|
(043) 271-8481
|
神奈川
|
(045) 478-0166
|
新潟
|
(025) 285-3755
|
山梨
|
(055) 280-5550
|
長野
|
(026) 292-9750
|
静岡
|
(054) 251-4765
|
富山
|
(076) 451-1851~2
|
石川
|
(076) 238-0496
|
福井
|
(0776) 22-0465
|
岐阜
|
(058) 271-5278
|
愛知
|
(052) 981-7587~9
|
三重
|
(059) 228-9636
(059) 223-1333 |
滋賀
|
(077) 585-2750
(050) 3775-0303 |
京都
|
(075) 411-0056~7
|
大阪
|
(06) 6941-6983
|
兵庫
|
(078) 341-8318
(078) 371-2262 |
奈良
|
(0744) 22-0680
(0744) 23-4400 |
和歌山
|
(073) 473-1710
(073) 473-3249 |
鳥取
|
(0857) 24-2110
|
島根
|
(0852) 36-6338
|
岡山
|
(086) 724-9700
|
広島
|
(082) 941-7700
|
山口
|
(083) 973-0054
|
徳島
|
(088) 624-7111
|
香川
|
(087) 832-9355
|
愛媛
|
(089) 979-2101
|
高知
|
(088) 822-5877
|
福岡
|
(092) 641-8880
|
佐賀
|
(0952) 26-9837
|
長崎
|
(095) 845-1770
|
熊本
|
(096) 233-2110
|
大分
|
(097) 532-0815
|
宮崎
|
(0985) 35-6231
|
鹿児島
|
(099) 269-7565
|
沖縄
|
(098) 851-7900
|